こんにちは。
占いのいなば、稲葉千津です。
札幌で個人鑑定と占い講座をやっています。
わかる!
四柱推命基礎の基礎講座へようこそ。
第9回目の今日は、
十干の変化
について解説していきます。
ちなみに前回は「旺と多と日主」という内容でした。
今回も、
後半にまとめと宿題がありますので、
上手に活用して頂けたら嬉しいです。
では、
本題に入りましょう。
「干合」するとき「干」は変化します
命式の中で、
隣り合った干が、
・相剋の関係で、
・陰陽違いで、
・陽の干が陰の干を剋し、
・時間が旺のとき、
・陽干は陽干に、陰干は陰干に、
干が変化することを
「干合(かんごう)」
と言います。
見本の命式を見ながら、
確認していきましょう。
干合の条件
まず、おさらいですが、
命式の八字のうち、
上段の4文字には干が、
下段の4文字には支が入っています。
干合は、干の変化ですから、
今回注目するのは上段の4文字、
つまり、
天干の部分ということになります。
・相剋の関係で、
・陰陽違いで、
・陽の干が陰の干を剋す
という組み合わせは、
甲と己、
乙と庚、
丙と辛、
丁と壬、
戊と癸、
の5パターンしかありません。
隣り合う干同士が、
5つのパターンのどれかになるときは、
時間が旺かどうかを確認します。
命式の時間を決めるのは、
月支月命ですので、
時間が旺かどうかを確認する、
とは、つまり、
月支月命を確認することになります。
更に、
条件に当てはまる干が、
何に変化するか?
はルールが決まっています。
【甲己化土(こうきかど)】
土旺のとき、甲→戊、己→己
【乙庚化金(おつこうかきん)】
金旺のとき、乙→辛、庚→庚
【丙辛化水(へいしんかすい)】
水旺のとき、丙→壬、辛→癸
【丁壬化木(ていじんかぼく)】
木旺のとき、丁→乙、壬→甲、
【戊癸化火(ぼきかか)】
火旺のとき、戊→丙、癸→丁
「化」とは、変化するという意味で、
条件に当てはまる干同士が、
旺の五行に変化します。
このとき、
陽干は陽干に、陰干は陰干になります。
たとえば。
月支月命が土旺で、
甲と己が隣り合っている命式では、
甲は戊に変化し、
己は己のまま、
になるのです。
干合のルールは5パターンだけなので、
パターンのままで暗記して下さい。
隣り合っていない場合、
旺ではない場合は、
干合しません。
干合は「結婚」をあらわします
陰陽五行説では元々、
陽は男性のこと、
陰は女性のことを指します。
以前、相剋の関係のうち、
剋す(財気)とは、
男性からみた女性の配偶者を表し、
剋される(剋気)とは、
女性からみた男性の配偶者を表す、
と解説したのを覚えているでしょうか。
つまり、
・相剋で、
・陰陽の組み合わせ、
とは、
夫婦を表していることになります。
この組み合わせを
陰陽相配(いんようそうはい)
と呼び、
相剋であっても陰陽が同じ組み合わせを
陰陽不配(いんようふはい)
と呼びます。
後天運で干合する干が巡る場合には、
結婚運が上昇すると解釈したり、
日主が変化するときには、
いつもの自分らしくない選択をする、
とも言われています。
前回、
命式の八字のバランス(個数)
による特徴を解説しましたが、
干合で干が変化すれば、
当然、
八字のバランスも変化することになります。
今日のまとめと宿題に続きます。
次回は「十二支の変化」
次回は、
十二支の変化について、
解説します。
覚えることが沢山ありますが、
頑張ってください。
1.隣り合った干が陰陽違いで、陽が陰を剋し、旺の場合は、干合する。
2.干合する組み合わせは5つ。
3.隣り合っていない場合、旺ではない場合は、干合しない。
4.甲己化土、甲は戊に、己は己。乙庚化金し、乙は辛に、庚は庚。丙辛化水し、丙は壬に、辛は癸に。丁壬化木し、丁は乙に、壬は甲に。戊癸化火し、戊は丙に、癸は丁に。
5.干合は夫婦を表す。
6.日主が干合すると自分らしくない選択をすると言われている。
ひたすら暗記を頑張って下さい。
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
では、また。
四柱推命の歴史は大変古く、様々な流派、様々な解釈があります。今回の解説も、これが絶対正しい!という訳ではありません。いち解釈のひとつです。
もし機会がありましたら、他の解釈、解説にも触れて頂けたら、と思います。
そしてこのブログが、四柱推命に興味を持つきっかけになったとしたら、とても嬉しいです。
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