こんにちは。
占いのいなば、稲葉千津です。
札幌で個人鑑定と占い講座をやっています。
わかる!
四柱推命基礎の基礎講座へようこそ。
第11回目の今日は、
蔵干
について解説していきます。
ちなみに前回は「十二支の変化」という内容でした。

では、
本題に入りましょう。
地支に内蔵されている干「蔵干」
今日は、
十二支の中に内蔵されている干の解説です。
前回、
三合や半合は、
丸暗記して頂いたのですが、
今回は何故その3つを組み合わせるのか、
理解しやすくなるかも・・・しれません。
例えば、
「春」
を例にみてみましょう。
右から左に季節が動きます。
墓←旺←孟
辰←卯←寅
春を表す地支は、寅・卯・辰。
寅は春の初め「孟」、
卯は春の盛り「旺」、
辰は春と夏の境目「墓」、
となります。
ここまではおさらにになりますね。
この、
寅、卯、辰は、
それぞれ干を内蔵していて、
実はこんなしくみになっています。
墓←旺←孟
辰←卯←寅
乙 甲 戊 (余気)
癸 丙 (中気)
戊 乙 甲 (本気)
寅の中には、戊・丙・甲が内蔵され、
卯の中には、甲・乙が内蔵され、
辰の中には、乙・癸・戊が内蔵されています。
内蔵している干なので、
「蔵干(ぞうかん)」と呼びます。
木(甲・乙)は春を表します。
寅と卯のなかに甲、
卯と辰のなかに乙があり、
リレーのように引き継がれています。
この3つの支が揃うと、
春の塊である、
寅卯辰東方木地となります。
蔵干の1つめを余気、
2つめを中気、
3つめを本気、
と言います。
旺の十二支、卯・酉・子は、
余気と中気が一緒になり、
午だけは、
余気・中気・本気に分かれます。
更に。
蔵干に甲と乙を持つ十二支は、
他に2つあって、
それが卯と共に、
亥卯未三合木局となる亥と未です。
墓←旺←孟
未←卯←亥
丁 甲 戊 (余気)
乙 甲 (中気)
己 乙 壬 (本気)
亥は、
冬を表す、亥子丑北方水地の孟、
未は、
夏を表す、巳午未南方火地の墓、
それぞれ蔵干の中気に、
甲と乙を内蔵しています。
三合の組み合わせがしっかり頭に入ってないと、
蔵干も覚えられないので、
分からない方はしっかりと暗記して下さい。
蔵干の一覧
十二支を蔵干と共に一覧でみてみましょう。
こちらも右から左に季節が進んでいます。
墓←旺←孟
辰←卯←寅
乙 甲 戊
癸 丙
戊 乙 甲
墓←旺←孟
未←午←巳
丁 丙 戊
乙 己 庚
己 丁 丙
墓←旺←孟
戌←酉←申
辛 庚 戊
丁 壬
戊 辛 庚
墓←旺←孟
丑←子←亥
癸 壬 戊
辛 甲
己 癸 壬
スマホで見ると、
位置がズレてしまうので、
春
夏
秋
冬
3つずつ書きましたが、
ぜひ、
ノートに十二支全てを並べて、
三合も確認してください。
実は今日の宿題は、
この蔵干を全て暗記していただくことです。
覚えるためのヒントを
まとめとして書きますので、
参考にしてください。
1.十二支は干を内蔵していて「蔵干」という。
2.蔵干は、余気→中気→本気と流れていく。
3.孟の余気は必ず戊、中期は三合の季節の陽干、本気は旺の季節の陽干。
4.旺の余気は孟の本気の干を引き継ぎ、本気は余気と陰陽違い。丙のみ中気に己が入る。
5.墓の余気は網の本気の干を引き継ぎ、中期は三合の季節の陰干、本気は陽の辰戌は戊、陰の未丑は己。
蔵干を暗記し、書けるようになること。
暗記は本当に大変かと思います。
応援しています!
次回は「家族の縁」
次回は、家族の縁をみる方法について、
解説します。
お楽しみに。
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
では、また。
四柱推命の歴史は大変古く、様々な流派、様々な解釈があります。今回の解説も、これが絶対正しい!という訳ではありません。いち解釈のひとつです。
もし機会がありましたら、他の解釈、解説にも触れて頂けたら、と思います。
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