甲寅」(きのえとら)
「甲」も「寅」も五行は木、陰陽は陽です。
このように二つの五行が同じになる関係を「比和」と言います。
五行の関係には他に、「相生」と「相剋」があります。
「比和」とはぴったり同じという意味。
これもまた、一見良さそうでいて実は、
その良し悪しは時と場合による
というのが本当のところです。
例えば、
二代目として親の家業を継いだような場合、
親との関係が「比和」だと、
親以下の業績にはなりませんが、
親以上にもなれません。
何故なら、ぴったり同じでなくてはならないからです。
あるいは「比和」の関係のご夫婦も、
二人がずっと、ぴったり同じでなくてはならない、
という無意識の力が働きます。
新婚の頃は人も羨む仲の良さだったとしても、
転職、転勤、出産など、
二人の関係が変わらざるを得ない環境では、
お互いの変化を許したり、
理解したりすることができず、
上手くいかなくなってしまうことがあります。
比和の親子の場合、
親離れ子離れの時に激しい摩擦が起きることもあります。
「自分と相手がぴったり同じ」
というのは心地よく安心できるものではありますが、
現実にその関係を続けて行くためには、
お互いは「違う存在」なのだ
ということをお互いが認め合っていく必要がありますよね。
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